『ドラゴンボール』には明確にヒロインとして扱われているキャラクターがいません。あまり女性キャラが活躍する作品ではなかったですし、登場した女性キャラの数も少ないです。
今回は作中でヒロインと言える活躍をしたかどうかではなく、ヒロインというポジションを張れるような魅力的な女性キャラベスト5を挙げてみます!
第5位:ランチ

《出典:ドラゴンボール》
第5位はランチ。このキャラ、覚えてますか……?
作中初期に登場し、悟空たちが亀仙人の下で修行している間、ランチもカメハウスに住んでいました。料理を作ってくれたりなど、紅一点の存在となっていました。
サイヤ人編に入ってから、惚れた天津飯を追いかけてカメハウスを出て行き、以降まったく登場しなくなるという不自然な退場をしています。これに関しては、以下の記事で詳細を書いていますのでご参考までに。
関連記事:【ドラゴンボール】ランチが消えた理由は二重人格へのクレームが原因か
ランチは二重人格で、おとなしい人格と凶暴な人格があります。凶暴な人格の方は普通に犯罪行為を行う人なので、とてもじゃないがヒロインらしくないですw
おとなしい方は性格が良く、家庭的で見た目もかわいいとヒロインらしさ十分。天然なところも萌えポイントが高いです。
ただくしゃみするだけで人格交代してしまい、凶暴な人格の方が出てしまうときついので、第5位止まりってところですかね。
第4位:ブルマ

《出典:ドラゴンボール》
第4位はブルマ。
第一話から登場し、悟空と最も付き合いが長いため、ブルマを本作のヒロインだと見る人も少なくないと思います。
主人公の悟空ではなくベジータと結婚しているため、そういう意味ではヒロインになりきれていないんですけど、悟空への信頼度は非常に高く、機器の発明で終盤まで活躍していました。
ブルマの初登場時の年齢は16歳。すてきな恋人がほしいという理由でドラゴンボールを集めていたり、ドラゴンボールを集めるためならパンツやらぱいぱいやらを見せたりなど、変態で下品なキャラでした。悟空たちにも取引の材料に使われてしまうなど、もはやヒロイン要素の欠片も感じないレベルでしたね。
しかしベジータと結婚してからは落ち着きがでてきて、結構良い女性キャラになっていたんじゃないでしょうか。未来トランクス編での未来ブルマは、悟空をすごく信頼している描写がありましたし、魔人ブウ編では悟飯の相談を受けて協力してあげたりなど、頼れる人物になっていました。
登場時期が一番長いため、時代によって髪型を変えて外見も変わるし、中身も大きく変わってきたキャラクターだと思います。個人的には魔人ブウ編でのブルマが一番好きですね! 落ち着きがあって技術者としても大人としても頼れる魅力的な女性でした。
ちなみにブルマがヤムチャと結婚しなかった理由について、以下の記事で考察しています!
関連記事:【ドラゴンボール】ブルマとヤムチャが結婚できなかった本当の理由
第3位:チチ

《出典:ドラゴンボール》
第3位はチチ。悟空と結婚したので、正ヒロインと言えるかもしれません。
チチはブルマに次いで登場時期が早いです。最初のドラゴンボール集めのときに悟空たちと会っており、悟空と結婚する約束を交わしています。(悟空はよくわからずにOKをだしてしまっただけですが)
それからしばらく間を置いて、マジュニア編で再登場。初期の頃はお転婆でませた子供でしたが、再登場時はクリリンたちからかわいいと言われるくらい美少女に成長していました。男勝りな性格はそんなに変わっていませんでしたが。
子供の頃の約束を憶えている + 一途に悟空だけを愛し続けてきた + それなりに戦闘力もあるとかなりヒロイン要素抜群のキャラ! このときのチチはヒロインとして文句のない逸材でした。
それがどうしてこうなった……。悟飯を生んでからは超絶親ばかとなり、地球の未来のことはどうでもよく悟飯の将来のことだけを考えるように。悟空が命を賭けて戦っていることもどうでもいいというスタンスで、悟空への愛はどこかにいってしまいました。
しかし悟天を生んだ魔人ブウ編からは、そういう自分勝手なところはなりを潜めましたね。死んだ悟空がこの世に戻ってくることを喜んでいましたし、再び悟空と別れるときも泣いていました。なんというか、良き妻になっていたように見えます。
悟天のときは悟飯のような英才教育を無理矢理押しつけるような教育ではなくなっています。このことに関しては以下の記事で考察しています。
関連記事:【ドラゴンボール】チチの悟飯と悟天に対する教育方針が違うのはどうして?
こうしてみるとサイヤ人編~人造人間編のチチはヒロインっぽくなく、むしろ危機を自覚していない一般人ポジションで嫌みなキャラになっていましたね……。マジュニア編と魔人ブウ編のチチは良かったと思います!
第2位:人造人間18号

《出典:ドラゴンボール》
第2位は人造人間18号。まあみんな好きですよね、はい。
敵として登場した18号ですが、17号と同じく中身はそれほど悪人ではなく、結局悟空たちとはそこまで敵対する関係にはなりませんでした。セルに吸収されることを防ぐために、ピッコロや天津飯、クリリンたちがなんだかんだ力を貸しています。
17号と一緒にセルに吸収されてしまうものの、超サイヤ人2となった悟飯がセルをぶん殴ったときに、なぜか18号だけが体内から出てきます。(一体セルの体のどこに18号を格納するスペースがあったというのか)
セルを倒した後は身をかばってくれたクリリンと結婚。ドラゴンボールで体内の爆弾を取り外してもらったときのクリリンへのツンデレな反応で多くの読者を魅了してしまった罪な存在ですね。
魔人ブウ編でも天下一武道界で準優勝する(サタンの優勝は八百長なので実質18号が優勝)など、そこそこ活躍していました。美人ですがちょっと性格は怖い、でも悪人じゃなくてツンデレっぽいところがあるとなかなか今の時代を捉えているキャラクターでした。
普通にキャラ人気高そうですし、ヒロイン力はかなり高かったです。未来の18号のことは忘れてください。
なお、18号の本名は “ラズリ” と呼びます。しかし作中でラズリと名乗ることはありません。このことについては以下の記事で考察しています。
関連記事:【ドラゴンボール】人造人間17号と18号が本名のラピス・ラズリと名乗らない理由を考察!
第1位:ビーデル

《出典:ドラゴンボール》
第1位はビーデル! ビーデルかわいいよビーデル!
魔人ブウ編からの登場で、悟飯と同じオレンジスターハイスクールに通っている生徒。ミスター・サタンの娘で、本人も幼い頃から格闘技を磨いていたため、実はサタンより強くなっています。(ビーデルの方が強いことは本人も周囲も気がついていない)
ビーデルは悟空との関わりはほとんどなく、悟飯にとってのヒロインというような存在。
悟飯がグレートサイヤマンであることを唯一知っている、悟飯から秘密の特訓(舞空術)を受ける、天下一武道界で大怪我を負ったビーデルに仙豆を差し出した悟飯をビーデルだけが信頼して食べる、などまさにヒロイン要素たっぷり!
しかも一般人としては非常に強く、天下一武道会ではバビディに洗脳されて人間以上の力を引き出されているスポポビッチに殺されかけるものの、最後まで諦めない不屈の闘志がありました。
見た目も文句なしにかわいい。クールビューティーな18号とは別の路線ですが、少年漫画のヒロインとしてはビーデルの方が年齢的にもぴったりだと思います!
ビーデルに関しては以下の記事でもそのヒロイン感を詳しく語っています。きちんと悟飯と結ばれているのも良いですよね。最高、ビーデル。
関連記事:【ドラゴンボール】ビーデルこそヒロインに相応しい! かわいさと強さを兼ね備えた少女
まとめ
やはりビーデルが最強でした。オレンジスターハイスクール編は今時のライトノベルのような展開でしたから、現代の若者はビーデルが好みの人が多そうです。
こうしてみると物語から退場したランチ以外は、結婚していますね。作者は本作で恋愛シーンを描きたくなかったらしいので、あんまり恋愛っぽいシーンは描かれていません。
18号とビーデルは結ばれる前から良いムードになっていたので、ここの恋愛模様はもうちょっと詳しく見たかったですね!