サイヤ人編にて登場した栽培マン。
ベジータがピッコロたちの力を測るために、栽培マンをナッパに作らせ、ピッコロたちと戦うことになりました。
全部で6匹いたものの、ピッコロたちにあっさりと全て倒され(栽培マンにやられた人もいた気がするけど)、以降は登場していません。
原作でわずかしか出番がなかったにも関わらず、ゲームでは雑魚敵として登場することが多く、ドラゴンボールの雑魚敵代表格みたいな存在として認知度が高いです。
栽培マンは設定がほとんど明かされていなく謎の多いキャラクター。強さやその生態について考察してみます!
栽培マンとは

《出典:ドラゴンボール》
栽培マンの種を土に埋め、何らかの液体をかけることで生まれる植物人間とでも呼ぶべき怪物。
植えてから一瞬で誕生する即効性を持ち、戦闘力も1200と十分すぎるほど高いため、生物兵器として活用されていたものと思われます。
言葉は喋りませんが、ベジータの言葉を理解し命令に従い、仲間がベジータに殺される様をおびえた表情で見ているなど、自我を持つ様子が見受けられます。
作中では6匹登場し、1匹は天津飯と戦って一方的にやられた後に、油断していたことを咎められベジータに殺されました。
2匹目はヤムチャと戦って負けるも、死んだフリをしてから不意をつき自爆してヤムチャを爆殺。
残りの4匹の内、3匹はクリリンに倒され、最後の1匹はピッコロによって消滅させられました。
あくまでベジータ、ナッパと戦う前の前菜のような存在で、それほど脅威を感じる敵ではありませんでした。(一人死んだけど)
とはいえラディッツ戦時点での悟空やピッコロの戦闘力は400ちょっとだったので、ラディッツ戦で使われていたら地球人の敗北は決定的だったでしょう。
栽培マンの戦闘力
ナッパは栽培マンの種を埋める際に、「この土ならいい栽培マンが育つぜ」と発言していました。
“いい栽培マン”の定義とは、戦闘力に関してなのか、知能など他の要素に対してなのかは不明。
しかし栽培マンを埋める前にナッパたちはスカウターを外しており、ナッパは栽培マンの戦闘力を測ることなく「戦闘力は1200。パワーだけならラディッツに匹敵する」と言っています。

《出典:ドラゴンボール》
そのことから戦闘力は1200固定、もしくは良好な土であれば最大1200の戦闘力を持った”いい栽培マン”が生まれるのだと考えられます。
曲がりなりにも強戦士のサイヤ人であるラディッツに匹敵する戦闘力を持っているということは、宇宙全体でも強い部類に入ると思います。少なくともZ戦士がいなければ地球は栽培マン1匹に壊滅させられていたことでしょう。
しかし「パワーだけなら」という言い方を考えると、知能が低かったり、技の多彩さに欠けるといった弱点はあるのかもしれません。
それでもナッパからは「栽培マンがどんなに強いか知ったらぶったまげるぜ」と言われたり、天津飯にあっさりやられている姿を見て驚愕していたりするので、戦闘面で高い評価を得ているように見えます。
栽培マンの生態について
栽培マンは種から生まれた植物ですが、食事や寿命はどうなっているのでしょうか。
地球人との戦いに様子見として余っていた6匹を全部投入してきたことを考えても、それほど高価なものであるようには見えません。
あれほど高い戦闘力を持っているので、そうそう倒されることもないと思うのですが、フリーザ編で一切登場しないところを見ると、一般兵として存在していないようなんですよね。
ということは寿命がかなり短い可能性が高いです。植えてから誕生まで即効性がある分、活動時間は限られているのではないかと思います。
元が植物ですし短期間しか活動できないのであれば食事の必要もないでしょう。持ち運びのしやすい兵器でしかないということでしょうか。
何故フリーザは使わなかったのか
種と液体を持ち運びすぐに生産できる兵器であるにも関わらず、フリーザ編では一切登場していません。
ナメック星では多くの兵士を連れていましたが、そのほとんどが栽培マンと同等レベルかそれ以下の戦闘力でした。戦闘力1500のクリリンと悟飯にあっさりやられていますからね。
ナメック星中を探し回るほどの大がかりな仕事なので、それこそ量産可能な栽培マンを使えばもっと効率的だったのではないかと思うのです。
フリーザが栽培マンを使わなかったのは、栽培マンがサイヤ人の私物であるからか、または複雑な命令を受けることができないからではないかと考えます。
栽培マンがサイヤ人の私物であり、あくまでフリーザ軍の兵器というわけでなければ、所持していたのはナッパだけだったのかもしれません。ただ便利な兵器なので上司のフリーザも欲しがりそうなものですが。
もしくは会話のできない栽培マンでは、単純な命令しか理解できないという欠点を抱えている可能性はありそうです。ナッパにも「”パワーだけなら”ラディッツに匹敵する」と言われていますし、ラディッツより使えないという印象は持っていそうです。
たとえば標的を破壊する、殺す、といった類いの命令しか理解できないのであれば、星の住人を殺す任務には使えても、ナメック星編では役に立たないでしょう。ナメック星での目的はドラゴンボールを探すことなので、むやみやたらとナメック星人を殺されても困ったはずです。
あくまで戦闘兵器にはなっても一般兵と同じようには利用できないのでしょう。そもそも誰の命令を受け付けるのかも謎ですし、その場で一番強い人の言うことを聞くとかだったら、栽培マンより弱い一般兵は使えなくなりますしね。
まとめ
栽培マンは短命で、単純な命令しか受けられない使い捨ての生物兵器だったのだと考えます。
作中の扱いも使い捨てだったのに、本作にしては珍しい量産型モンスターなので、ゲームで登場する機会が多くてある意味優遇されているキャラクターですね。
《サイヤ人編は17巻から!》