ドラゴンボールの世界観は、現実生活とそれほど大きくは変わりません。田舎だと喋る動物とか化物とかいますけど、都会は割と現実っぽい世界観をしていますし、特に魔人ブウ編の頃は学校などもあって現代的な雰囲気が描かれていました。
悟空たちZ戦士は、宇宙人と関わって色々と現実離れした存在になっていますが、地球の人々は悟空たちの強さをトリックだと信じて疑わないくらいには、現実に近い常識を持っています。
悟空たちも戦闘と修行以外では僕たちとさほど変わらない生活をしているはずです。しかし、彼らが日常生活を過ごすのは、常人を超える力を持っているために逆に大変なのではないかと思うのです……。
Z戦士たちの強さは異常
Z戦士と呼ばれる、悟空たちの強さははっきり言って異常です。
初期の悟空は、銃弾を受けても生身で弾き返して少し痛がる程度だったり、100m走を8.5秒で走るなど完全に人間離れしています。オリンピック選手のボルトを余裕で上回っていますね。
武術の神として名高い亀仙人は、100m走を5.6秒で走っていました。これにはボルトも真っ青です。
しかもこんなのは序盤の序盤であり、これから加速度的に悟空たちは強くなっていきます。そこら辺のおじさんの戦闘力が5しかないのに対して、初めて超サイヤ人になった悟空の戦闘力は1億5000万。戦闘力18000もあれば地球を壊せるレベルなのに、更にどんどんどんどん強くなっていきます……。
パワーだけでみたら、他のバトル漫画のキャラクターと比較してもドラゴンボールのキャラクターは群を抜いて強いでしょう。ネタキャラのヤムチャでさえ、たぶん人造人間編の頃なら地球を壊せるくらいは強いと思います。
力の調整が難しいZ戦士たち
Z戦士たちは力がありすぎて、力の調整が難しいと作中で語っています。
魔人ブウ編では、天下一武道界に出場することになったZ戦士たち。パンチングマシーンによるテストでは、騒動になるのを避けるためにできるだけ常人レベルの数値を出すように力を加減しようとします。
しかし人造人間18号は力の調整が難しく、力を抑えたつもりでも「774」という数値を出してしまい、「加減が難しいんだよ」と愚痴っていました。(ミスター・サタンの出した「137」で本来十分すごいです)
悟空たちも全員200前後の数値をだしてしまい、目立たないようにして騒動を避けるという作戦は失敗していました。力を思いっきり抑えてちょんと当ててるつもりで200とかだしちゃうのは恐ろしいですね……。
これは通過できる程度の数値を出さなくてはいけなかったから調整が難しかったとも考えられますが、日常生活に支障をきたしているシーンもはっきりあります。
日常生活でも力の加減ができない悟空
人造人間編開始時、3年後にやってくる人造人間と戦うため、悟空は悟飯も鍛えさせたいとチチに進言します。
悟飯を戦わせたくなかったチチは猛反対し、悟空が「地球より悟飯の将来の方が大事なんか」と言うと、「当たり前だべ」と騒いでいました。地球が滅んだら悟飯を勉強させる意味もないのに、悟飯のことになるとヒステリックになって勉強勉強と叫んできます。
それを聞いた悟空が「冗談ばっかしー」とツッコミを入れるつもりでチチを叩いたところ、家の壁を突き破り大木を真っ二つにした上で塀をぶち壊すほどチチをふっ飛ばしてしまい大怪我を負わせています。こいつやばすぎ。
こんなことされたら流石にチチも悟空に逆らえなくなりますよね……。
しかもチチは牛魔王から武道を学んでいたので、普通の人間よりは断然強いです。それを攻撃するつもりがないのにぽんと叩いたつもりでこの大惨事なら、悟空は普通に生きるのが相当大変なんじゃないでしょうか。
冗談のやりとりで危うく妻を殺しかけていますからね。ドラゴンボールがあればでぇじょうぶ。
悟空もベジータも働かずに修行ばかりしているとはいえ、実際のところ普通の会社で働いたらやばいことになるんじゃないでしょうか。後輩の肩をポンと叩いて「よっ頑張れよ」ってやっただけで肩の骨がバキボキボキッ!って折れそう。
ていうか戦闘力をコントロールできるならこういったところもコントロールできないのか……? 戦闘力を0にしてもパワーは変わらないんだろうか。筋肉だけならいくらなんでもここまで常人と差はつかないと思うんですが、一体どこで力加減をしているんでしょうかね。
まとめ
Z戦士はあまりにも強すぎて日常生活を送るのが相当不便だと思われる。特に悟空やベジータレベルになると一般人とはできるだけ触れない方が良いレベルでしょう。
悟空からすれば、チチを吹っ飛ばしたのも、優しくアリをつまむくらいの気持ちで叩いただけなのかもしれません。
一歩間違えれば怒って地面を殴っただけでも地球が壊れるよな……。やっぱり界王神すらも遙か上回る強さを持っている人が下界に住んでいるって本来あり得ちゃいけないんでしょうね。