フリーザの部下の中で最も強かったギニュー特戦隊。
その中のグルドだけは、戦闘力だけは低くて、ドドリアやザーボンはおろかキュイにも劣る戦闘力でしたが、超能力を使えるためにギニュー特戦隊に加わっていました。
グルド以外の面子は、ドドリアとザーボンを倒したベジータですら歯が立たないほど強いです。ギニューは「自分たちより強い人物などフリーザ様しかいない」と発言しており、宇宙全体でも本当に強い人たちなのでしょう。
その中でも、宇宙一のスピードを誇ると自他共に認めていた人物がバータ。青色の体をしており、ごつい体格でギニュー特戦隊の中で最も背が大きいキャラです。
しかしこの宇宙一のスピードというのは、一体なにを根拠に思ったのでしょうかね?
バータとは

《出典:ドラゴンボール》
ギニュー特戦隊の中では最も活躍機会が少なかった気がする悲しい人物。
たぶん多くの読者が、スピードに自信があったやつ、くらいの認識でしかないでしょう。
ギニュー特戦隊のジース、リクームと同程度の戦闘力を持っているため、当時のベジータからすれば「ここからが本当の地獄だ」と呼ばれるに値するほど強かったのは間違いない。
しかしバータの初戦闘は悟空であり、その悟空には手も足も出ずに敗北してしまったため、今一活躍の機会を与えられなかった悲しいキャラ。
そんな彼にも、宇宙一のスピードという個性を与えられていました。これは本人も自称していましたが、ギニューやジースもそのスピードを宇宙一と認めていたため、フリーザ一味公認の呼び名だったものと思われます。
あっさりと宇宙一が覆る
宇宙一のスピードであることがアイデンティティだったのでしょうが、悟空の登場により簡単に覆されることになります。
悟空にあっさりと背後を取られてしまい、俺は宇宙一なのにと豪語するバータに対し、「じゃあ宇宙二じゃねえのか?」とまで言われてしまう始末。

《出典:ドラゴンボール》
このときの悟空は、瞬間的に戦闘力を60000ほどまで向上させて動いていたみたいですので、その戦闘力でバータのスピードを超えてしまったみたいですね。
バータの戦闘力はおそらく40000台だったと思うのですが、悟空の攻撃二発で気を失うほど実力差があったため、スピードも悟空の方が上であっても全く不思議ではないです。
特に悟空はナメック星にくるまでの間、重力100倍の環境下で修行していたわけですし、悟空もスピードに長けている人物だったのかもしれませんね。
むしろギニューが戦闘力120000もありながら、バータにスピードで負けているところに違和感を感じるのだが。これに関しては、ギニューが鈍足系のキャラだったのだろうか。
フリーザより速いの?
フリーザの部下であるギニュー特戦隊ですが、宇宙一のスピードというからには、フリーザより速いと思っているということですよね。
フリーザは普段第一形態のまま過ごしているので、そのときの戦闘力は530000です。バータとは10倍以上もの差があります。
正直言ってフリーザの方が速いのではないかと思いますね……。まあ少なくとも第二形態以降だったらバータより遅いなんて絶対ないでしょうが、ギニュー特戦隊が第二形態以降の姿を見たことがあるのか分からないので、それはいいでしょう。(変身できることくらいは知っていそうなんだが)
ただフリーザが部下の前で本気で戦う機会ってそうそうないのかも。基本的にはザーボンさんドドリアさんだけで十分制圧できるでしょうし、なんならベジータやキュイとかだっていましたし。
フリーザの本気を見たことがないから、ギニュー特戦隊はバータが宇宙一のスピードだと思っていたのだろうか……。
宇宙一のスピードだと豪語していることをフリーザが知らないはずはないのですが、自分の方が遙かに速いというのに、宇宙一を名乗らせてあげていたのかもしれません。
ほら、フリーザは部下に優しい良い上司ですから。わざわざ自分の方が上であると力を誇示するような真似はしなかったのでしょう。
結論
バータの宇宙一のスピードとは、自惚れに過ぎなかった。
まあ宇宙一だろうと宇宙二だろうと、宇宙全体で見ればすごく速いんでしょうけどね。
ギニュー特戦隊は全宇宙からの精鋭だけを集めた超エリート部隊らしいので、悟空やフリーザが飛び抜けて強かっただけであって、バータもやっぱり宇宙全体で見れば強かったはずです。
でもスピードに自信のあるキャラって大体すぐスピードで負けるイメージ。第三形態フリーザから逃げるピッコロとか、魔人ブウから逃げる悟飯とか。スピード自慢は負けフラグになっている気がする……。
《フリーザ編は21巻から!》