ラノベおすすめ10選!人気作から、マイナーだけど面白い作品まで一挙紹介!

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こんにちは、九條です。

漫画やアニメのように気軽に読めるライトノベルは、活字離れした若者に人気で面白いですよね。

最近はライトノベルの作品が漫画化、アニメ化などメディアミックス展開していくことも珍しくありません。

メディアミックス化しても、やはり小説媒体だからこそ表現できる描写も多いので、是非とも原作を読んでみてほしいんですよね。

それに、メディアミックス展開してなくても面白いものはあり、マイナーな良作が埋もれていくのは勿体ない。

今回は、学生時代の頃にたくさんラノベを読んできた僕が、その中からおすすめしたい作品を10作に厳選しました!

全体的な傾向として、萌えよりもシリアス寄りな、ストーリーに力を入れた作品を重視して選出しています。人気作からマイナー作品まで一挙紹介します!

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1.『空ろの箱と零のマリア』

電撃文庫の『空ろの箱と零のマリア』。全7巻、完結済み。

どんな願いも叶えられる”箱”と呼ばれるものがあり、それを手にした者の願いによって引き起こされた超常現象に、主人公の星野一輝が巻き込まれます。

1巻では、同じ1日を何度も繰り返す『拒絶する教室』という”箱”に囚われたお話。

一輝を始め、学校のクラスメイトは日常がループしていることに誰も気付いていませんが、転校生の音無彩矢のみループの記憶を保ち、一輝が”箱”の所有者だと疑っています。

“箱”の所有者は誰なのか? 所有者の目的は何なのか? 序盤から怒濤のように二転三転とするストーリーが魅力的で、読者に全く先を予想させない練られた物語構成が本作の特徴。

2巻以降も様々な”箱”が登場します。”箱”に込められた所有者の願いも物語の鍵となり、その願いを巡る人間関係も見所です!

メディアミックス化はしていませんが、非常に評価が高くファンも多いのは間違いありません。僕は一冊読み始めたら、毎回寝食忘れて一気に読み終えてしまいましたw

2.『プシュケの涙』

メディアワークス文庫の『プシュケの涙』。全1巻、完結済み。

夏休みの補習期間中、一人の少女が校舎の4階から飛び降りて自殺しました。

なぜ彼女は夏休みにわざわざ学校で自殺したのか? その真相を二人の男子生徒が探ります。

一人は、補習中に窓に目を向けたときに、飛び降り自殺する瞬間を目撃した榎戸川。彼はこの事件に関わりたくなかったのですが、もう一人に半ば無理矢理手伝わされることに。

そしてこの事件の謎を積極的に探ろうとする、変人の由良。榎戸川とは親しくもなんともなかったのですが、自殺の瞬間を見た生徒として目をつけて、榎戸川に絡んできます。

本作は二部構成となっており、前編は榎戸川視点で二人が事件を探るサスペンスなお話となっています。

後編は自殺した女子生徒、吉野彼方の視点で描かれる、前日譚。こちらを読むことで、前編のあるキャラクターの行動理由や心情が分かるようになっています。

前編はサスペンスものとしてとてもハラハラして読み応えのあるストーリー。終盤には驚くべきどんでん返しがあり、事件の真相は明かされるものの、吉野彼方が死んでいる以上、ハッピーエンドとは呼べない結末だと言えるでしょう。

本作の最大の特徴は、後編に事件の前日譚を持ってきていること。こちらは一見爽やかな青春物語として読むことができるのですが、前編を読んだ読者には、逆に胸が痛くなる切ないお話に映ってしまいます。

後編を読むと前編の印象が大きく変わる作品です。起承転結の「起」を最後に持ってきているような構成ですが、これが見事に読者の心を掴む演出となっています!

また、お話に大きな関連性はありませんが、続編に『ハイドラの告白』『セイジャの式日』『ノクルチカ笑う』があります。本作のキャラクターが一部登場しますので、興味があればこちらもどうぞ。

3.『化物語〈物語シリーズ〉』

講談社BOXの『化物語』。上下巻がありますが、本作は〈物語シリーズ〉として非常に長く続いています。2018/5月現在、既刊23巻。

アニメ、映画、ゲーム化と多方面にメディアミックス展開しており、知名度の高い作品だと思います。

主人公の阿良々木暦が、「怪異」と関わる物語。怪異と戦うバトルものではなく、怪異の原因を究明し謎を解く展開が主となります。

本作は作者の西尾維新氏が「100パーセント趣味で書かれた小説です」と語るように、本編と関係ない雑談や言葉遊びが半分以上を占める作品。

しっかりとした伏線が張られた本格的な小説を求めている人には少し肩すかしを食らうかもしれません。逆に勢いで楽しめる作品を読みたい方には、この雑談こそが面白いのでオススメです!

「怪異」とは言っていますがホラーものというわけではなく、どちらかと言えばコメディ寄り。魅力的なキャラクターが多く、キャラ人気も高い作品です。

4.『黄昏色の詠使い』

富士見ファンタジア文庫の『黄昏色の詠使い』。全10巻、完結済み。

特定の触媒を用いて、詠を歌うことで任意の生物や物体を召喚する”名詠式”。本作はこの名詠式が作品の根幹となる異世界ファンタジー。

名詠式で召喚できるものは”色”で決まっており、赤・青・黄・緑・白の5色の名詠式があります。召喚するものと同じ色の触媒を用意して、召喚するものを讃える讃来歌を歌うことで呼び出すことができます。

この5色以外の名詠式は確立されていないのですが、主人公のネイトは夜色名詠という独自の名詠式を操ります。ネイトの目的は母の遺した夜色名詠を確立させること。

舞台設定が綿密に作り込まれており、表紙や挿絵の雰囲気も相まってとても綺麗な世界観を持つファンタジー小説だと思います。本格的な異世界ファンタジーを読みたいという人にはまさにぴったりの作品。

名詠式の存在はこの世界の謎にも繋がる重要なものであり、物語の終盤は世界の秘密と向き合うことになります。

丁寧に設計された雰囲気の良い異世界ファンタジーを読みたい人にオススメです!

5.『“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店』

電撃文庫の『“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店』。全7巻、完結済み。

『アンティーク』と呼ばれる不可思議な力を宿す道具を取り扱う『付喪堂骨董店〜FAKE〜』というお店で、主人公の来栖刻也はアルバイトとして働いています。

来栖もアンティークを所持しており、事故で失った右眼の代わりになる義眼『ヴィジョン』を身に付けています。

『ヴィジョン』は自分か自分の身近な人間が近い未来で死ぬときに、その死に様が見えるというアンティーク。来栖はこのアンティークを使って、身の回りで起こる危機を回避して事件を解決します。

物語は基本的に1話完結式となっており、アンティークによって起きた事故・事件を来栖が解決していく形式。

1話ごとの起承転結がしっかりできていて、短編集のような気持ちで楽しむことができます。しかし、本作の本当にすごいところは物語の終盤。

今まで1話ずつ完結していたと思われた物語がひとつに繋がり、主人公とヒロインの大きな秘密が明かされる最終巻は息もつかせぬ展開で必見です。

ラストシーンが特に印象に残る素晴らしいラストでした! 是非読んでみてもらいたい一作です。

6.『六花の勇者』

ダッシュエックス文庫(旧スーパーダッシュ文庫)の『六花の勇者』。2018/5月現在、既刊6巻。

闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。『六花の勇者』と呼ばれる勇者の一人に、主人公のアドレットが選ばれます。

六花の勇者に選ばれた者は約束の地に集まると決められています。しかしそこに集まったのは、六花の紋章を宿した勇者が7人いました。

六花の勇者は絶対に6人しか選ばれないため、この中の1人は魔神側の偽物の勇者です。誰が偽物なのか分からずお互い疑心暗鬼になり、本来力を合わせて戦うべき六花の勇者が偽物探しに奔走して仲間割れしてしまいます。

異世界ファンタジーにミステリーを混ぜた作風となっており、1巻では7人目の正体と、7人目が仕掛けた罠を推理する物語。7人目の正体は1巻で判明します。

2巻以降も魔神側と戦っていく上で数多くの謎や陰謀があり、それらを推理しながら戦っていくというやや異色のファンタジーものです。

魔神復活を阻止するために勇者たちが戦うという、設定は王道のテンプレのような作品ですが、ミステリー要素を混ぜたストーリー展開は非常によく練られており、キャラの作り込みも奥深いです。

まだ未完で刊行速度もかなり遅めですが、6巻で大きな話が一段落していますので、バトルものが好きな人は是非読んでみてください!

7.『殺戮ゲームの館』

メディアワークス文庫の『殺戮ゲームの館』。上下巻、完結済み。

オカルトサークルに所属する福永祐樹は、ネットで見つけた自殺サイトに興味を持ち、集団自殺の現場となった廃墟に向かいます。

だが廃墟で気を失い、目覚めると彼を含めた11人のサークルメンバーは密室に閉じ込められ、悪意ある存在によって強制的に殺し合いのゲームをさせられることに。

11人の中に魔物が紛れ込んでおり、魔物は1日ずつ人を殺していくため、人間側は魔物を見つけて殺さなければなりません。人間が全滅する前に、ルールに則って魔物を探すゲームが始まります。

ゲームのルールは『汝は人狼なりや?』に似ています。人間のフリをしている魔物を、仲間内から探しだす疑心暗鬼のゲーム。

本作の魅力は、ゲームそのものよりも、人間の内面が余すことなく描かれていること。

命がけの極限状態の中で疑心暗鬼に陥る彼らは、仲間意識よりも保身を考え、醜い本性が現れていきます。作者の土橋氏はこういった人間の醜さ、人間関係の機微を描くのが非常に上手で、本作でもそれはいかんなく発揮しています。

そして醜さだけではなく、本当に人のために行動できる優しさや葛藤も描かれるのが面白い。ヒロインが魅力的すぎて胸が苦しくなりましたw

8.『All You Need Is Kill』

スーパーダッシュ文庫の『All You Need Is Kill』。全1巻、完結済み。

1巻完結でありながら漫画化、ハリウッド映画化という快挙を成し遂げた作品。日本のライトノベルがハリウッド映画化するのは本作が初です。

近未来世界を舞台としており、異星人が地球に送りこんだ「ギタイ」と呼ばれる敵と戦争中。主人公のキリヤ・ケイジもギタイと戦う統合防疫軍に入隊します。

初出撃で絶望的な戦場へと送り込まれたキリヤは、瀕死の重傷を負ってしまい、最後は敵と相打ちになって死亡。

しかし意識を取り戻すと、出撃前日の朝に時間が戻っており、キリヤだけがループの自覚を持ち、何度も死んでは出撃前日に戻るということを繰り返すことに。

ループもののミリタリーSF小説で、ループの経験を活かして戦闘技術を上げて戦争の勝利を目指していきます。

設定はよく見かけるものですが、ループの原因やその解決方法がよく練られていて、物語の完成度が抜群に高いです。1冊で読み終えられるので手に取りやすいところも良いですね。

9.『生徒会の一存』

富士見ファンタジア文庫の『生徒会の一存』。全10巻、完結済み。

富士見ファンタジア文庫の看板と言っても良いほどの人気を誇る作品。メディアミックスも多数展開しています。

基本的に生徒会室で生徒会役員がひたすら駄弁って雑談しているだけという、物語の起承転結もないコメディ小説です。

メタ的なネタやパロディ要素もふんだんに盛り込まれており、頭をからっぽにしてキャラのトークを楽しむだけの作品ですw

人間関係においてシリアスな局面もたまにありますが、シリーズ通して少しずつ人間関係が変化していくという長いスパンでのものであり、一話一話はほんとに大してストーリーが進むことはありません。

コメディとしては、爆笑できるネタが多いというわけではありませんが、終始ニヤニヤして楽しむことができる作品だと思います。

こんなのがアリなのかと思うほど雑談しているだけの作品なんですが、大人気になっていることから分かる通り、それがすごく面白いんですよね。純粋に楽しいものを読みたい! って人には是非ともおすすめします!

10.『0能者ミナト』

メディアワークス文庫の『0能者ミナト』。2019/8月現在、既刊11巻。

主人公の九条湊は、幽霊や妖怪といった怪異と戦う仕事をしていますが、霊能力や法力などの特殊な力を一切持っていません。実体のない怪異は見ることすらできない。

それどころか運動能力も常人を遙か下回るモヤシっぷり。同業者には”零能者”と揶揄され、詐欺師扱いまでされるほど忌み嫌われています。

しかし霊能者や法力僧が太刀打ちできない強力な怪異を、その知恵と知識を用いて常識外れの手法で倒していきます。

湊は不可思議な現象を「怪異だから」という理由で原因究明を怠ることはしません。怪異に対しても常に論理的に理屈を持って考え、常人には信じられない方法で困難を解決します。

本作の魅力はなんといっても主人公の湊で、その頭脳の高さに毎回驚かされます! こんな絶体絶命の中で、いったいどうやって怪異を倒すのか? とワクワクすることでしょう。

巻末のエピローグがいつも面白いのも魅力的。本編はかなりシリアス重視な作風ですが、エピローグはコメディ展開となっていてこれがまたすごく面白いですw 魅力的なキャラたちのお茶目な一面が見られます。

派手なバトルではなく頭脳を用いたバトルを見たい方におすすめしたい作品です!

まとめ

まだまだ面白いラノベもありますが、今回は10作に絞って紹介しました!

読んだことがない作品があれば是非とも読んでみてほしいですね。