『スマブラSP』評価・レビュー!史上最大のボリュームが魅力!

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遂に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』! Nintendo Switchを持っている方なら楽しみにしていた人は多いですよね!

スマブラシリーズは任天堂のキラータイトルの一つで、任天堂オールスター+他社のキャラまで加わってわちゃわちゃ大乱闘が楽しめる大人気作。

パーティゲームとしてライトユーザーが友達と遊ぶのにも向いていますし、大会目指してガチでやりこむこともできる作品です。スマブラのプロゲーマー部門も存在しますからね。

本作は特に力が入っていて、登場ファイター、ステージ、収録BGM数などひとつひとつのボリュームがとてつもないです。

「フルプライスで売れても開発費の元取れるのか!?」と言いたくなるくらい頭がおかしいほど作り込まれています。(褒め言葉)

Nintendo Switchソフトの目玉となれるようスマブラに全力を注いできたことがよくわかるすごい作品です。本作の魅力をたっぷり紹介していきます!

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『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』とは

  • ジャンル:アクション
  • 対応機種:Nintendo Switch
  • 価格:7200円(税抜き)
  • プレイ人数:1~4人(ローカル通信では最大8人)

スマブラシリーズとしては第5作目 。多数のゲームソフトからキャラが登場するクロスオーバー制が特徴のアクションゲームです。

HPを削るゲームではなく、相手を場外に吹っ飛ばしたら勝ちというシステムも独特ですよね。それにより普通の格ゲーとは全く違った戦術の生まれる奥が深いゲームです。

基本的には任天堂ソフトのキャラクターが登場しますが、最近は他社のキャラクターも多く登場します。たとえば『メタルギアソリッド』のスネーク、『ファイナルファンタジー7』のクラウド、『ロックマン』のロックマンなど。

今まで通り最大4人での大乱闘ですが、ローカル通信では最大8人でプレイ可能です! 僕は8人もリアルで集まる友達がいないので関係ないですけどね!!(CPUで埋めて8人対戦は可能)

オンライン対戦では世界中のユーザーと遊べます。ネット上のフレンドと一緒に遊べるのは良い世の中になったもんですな。

歴代登場ファイターが全員参戦! 参戦ファイターの数は74体!

本作の魅力はなんといってもこれ。

歴代参戦ファイターが全員登場します!

『大乱闘スマッシュブラザーズX』以降、前作までのファイターがいくつかリストラされていることがありました。そのファイターを使い手としていた人にとっては、新作で登場しないというのは悲しいことですよね。

しかし本作は、歴代のスマブラシリーズで登場したファイターは全員使えます! しかも前作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』でDLCとして登場したクラウドやベヨネッタなども、本作ではDLCなしで参戦します。以前リストラされていたファイターを好んでいた人には特に嬉しい情報ですよね!

その分今回新たに登場する新ファイターの数はやや少なめ。とはいえファイターの総数は74体。

初期のスマブラが全部で12体だったと考えると、いかに本作のボリュームがすさまじいかが分かりますね!

もちろん数が増えても1体1体の作り込みが甘くなることはなく、更に洗練されています。好きなファイターにしぼって練習するのもありですし、たくさんのファイターで遊ぶのも良し! 色々なファイターと対戦できることにもなるので、ファイターが多いと飽きがこなくて良いですね。

新登場ファイターは全部で11体! 更にDLCでの追加もあり

本作で新登場するファイターは全部で11体。

『メトロイド』シリーズから、ダークサムスとリドリーが参戦。

『マリオ』シリーズから、デイジーが参戦。

『ファイアーエムブレム』シリーズから、クロムが参戦。

『ストリートファイター』シリーズから、ケンが参戦。

『スプラトゥーン』シリーズから、インクリングが参戦。

『悪魔城ドラキュラ』シリーズから、シモンとリヒターが参戦。

『ドンキーコング』シリーズから、キングクルールが参戦。

『どうぶつの森』シリーズから、しずえが参戦。

『ポケットモンスター』シリーズから、ガオガエンが参戦。

新登場するのは以上の11体。ですが、これだけでは終わりません。

DLCでの追加ファイターとして、『マリオ』シリーズからパックンフラワーが参戦します!

パックンフラワーは、2019/1/31までにソフトを購入すると、早期購入特典として無料で入手できました。現在は有料DLCとして購入可能です。

パックンフラワーを追加すると全部でファイターの数は75体。更にDLC第一弾として5体追加されます。

1体目は『ペルソナ』シリーズからジョーカーが参戦。

2体目は『ドラゴンクエスト』シリーズから勇者が参戦。

3体目は『バンジョーとカズーイの大冒険』シリーズからバンジョー&カズーイが参戦。

4体目は『餓狼伝説』シリーズからテリーが参戦。

残り1体のDLCキャラクターが参戦を予定されています。

また、2019/9/5のニンテンドーダイレクトにて、この5体以降もDLCキャラクターを追加していくことが決定しました。もはや総勢何体になるのか想像つかないですね。

インクリングやしずえなど、人気作のキャラクターが新たに登場しているので、それぞれの作品のファンは楽しめること間違いなしだと思います!

ステージ数は100以上! 全ステージの戦場化・終点化が可能

ファイターが増えただけじゃなく、それに応じてステージ数もすごいボリュームになっています!

ステージ数は100以上もあり、かつ全て戦場・終点と同じステージ構造にすることも可能です。ステージのギミックに左右されないガチのバトルを楽しみたい人にも、色々な背景で遊ぶことができるのが嬉しいですね。

『スプラトゥーン』シリーズの「タチウオパーキング」や、『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』の「始まりの塔」、『ファイナルファンタジー7』の「ミッドガル」など、色々な作品のステージが登場。

スマブラはステージごとにギミックが用意されていて、ステージ毎に立ち回りは大きく変わると思います。ファイターだけじゃなくステージも大量なので常に新鮮なバトルを楽しめる、本当に飽きがこない作品だと思います!

ステージ用BGMは800曲以上! 音楽プレイヤーとしても使える神機能付き!

個人的に本作で最もすごいと思ったのがこれ。ステージ用BGMがなんと800曲以上! しかも各作品の名曲良曲揃いなので、対戦で盛り上がらないわけがない!

戦闘曲が800曲以上もあるゲームなんて普通ないですよ。メニューなど他のBGMも合わせれば900曲以上にもなり、サウンドテストで全部再生すれば、ループなしで28時間以上かかります。

そしてすごいのが、サウンドテストでは音楽プレイヤーのように自分だけのプレイリストを製作して、好きな曲だけを聴くことができるんです。携帯モードだと画面をオフにして曲を再生することができ、イヤホンを挿して持ち運びもできちゃうというまさに音楽プレイヤーのような使い方もできます。

任天堂ソフトは名曲が多いのですが、サウンドトラックが発売されていないゲームも多いんですよね。800曲以上のBGMを自由にプレイリストを作って携帯して聴けるってこれはマジですごいです。

この記事を書いているまさに今、サウンドテストを聴きながら書いていますからね! 正直これだけでこのゲームを買う価値があると思ってますw

Nintendo Switchの携帯モードとの相性が抜群なんですよね。スリープ機能があるからいつでもどこでも聴きたいときにすぐ聴けます。携帯するにはやや大きいですけど、家で聴く上ではあまり気にならないのでこれはほんとに神機能です!

ゲームモードの紹介

スマブラの基本モードは4人での大乱闘。個人戦もできますし、チームで別れるチーム戦もあります。

本作は他にも色々な遊び方がありますので、代表的なゲームモードを紹介していきます。

どのモードも、最初は使えるファイターが限られています。しかし遊んでいる内にどんどん使えるファイターの数が増えていき、プレイヤーにも寄りますが10時間ほど遊べば全ファイターが解放されるだろうと発表されています。

通常戦

スマブラの基本バトル。CPUとも対戦できますし、ローカル通信での対人戦も可能。ローカル通信では最大8人でのプレイも可能です。

また、オンラインバトルはこの通常戦と同じルールで遊べます。野良の方とも遊べますし、フレンドと専用の部屋を作って遊ぶことも可能です。

他のユーザーが戦っているのを観戦することもできるので、上手い人のプレイを参考にするのも良いですね!

団体戦

3対3や、5対5に別れてのチーム対抗戦。

1人ずつ戦うこともできますし、勝者が続けて次の相手と戦う勝ち抜き戦にすることもできます。

実際のプレイヤーを5人用意して本当の団体戦を行うのも面白いと思いますよ。

トーナメント

最大32人で行えるトーナメント戦。トーナメント形式も色々ある中から選択できます。

CPU同士の戦いは観戦することもできますし、観戦をスキップしてサクサク次の試合に飛ばすことも可能です。

スペシャル乱闘

スペシャル乱闘は、通常戦とは違った特殊なルールを採用したバトルを楽しめるモード。

一度使われたファイター以外で次々対戦していく「全員バトル」や、ファイターを特殊な状況下に設定して戦う「いろいろ乱闘」などを楽しめます。

勝ち上がり乱闘

勝ち上がり乱闘は一人用のモードで、選択するファイターごとにコースが異なる連戦モードです。

6連戦後、ボスが待ち受けています。全キャラクター分プレイするだけで74周分あるのでボリュームたっぷりですね!

組み手

スマブラ伝統の組み手。次々現れる敵をガンガンぶっ飛ばしていくモードです。無双して爽快な気分を味わいましょう!

アドベンチャー:灯火の星

本作のストーリーモードと呼ぶべき、一人用のメインコンテンツです。

ストーリーに力を入れているわけではないので、物語性にはあまり期待しないでほしいと開発陣も言っていますが、ただ連戦するだけでなく、戦いに物語上の意味を持たせてくれるモードになっています。

このモードのメインとなるファイターは……ずばりこの人。

かびたゃ!!

このモードでは「スピリット」と呼ばれる、簡単に言っちゃうと武器とか防具みたいなものをファイターに装備してステータスなどを強化し、敵と戦っていきます。

バトル形式は通常戦と一緒ですが、そこにRPGのような成長要素を持たせている感じですね。

操作できるファイターはカービィとなりますが、進めていくと使えるファイターがどんどん増えていきます。

また、このモードで解放したファイターは、他のモードでも使用可能になります。灯火の星をプレイしなくても普通に遊んでいるだけでファイターは解放されていきますが、灯火の星を先に進めればより効率的にファイターを解放できるでしょう。

ここで集められるスピリットは、他にも使用できるモードがあります。スピリットは装備して使っていくとレベルアップしてより強力になっていくので、やり込み要素の一つになっています!

不満点・注意点

本作の気になった不満点・注意点としては、「CPUが強く、全キャラ解放までが大変」というところ。

隠しキャラ解放のためには、挑戦者ででてくるキャラクターを倒す必要があるのですが、これがかなり強くて倒せないことが珍しくありません。

CPUのレベルは1~9までありますが、本作のレベル9は人間には無理だろって言いたくなるような神がかりの反応速度を誇り、腕に自信のあるプレイヤーでもレベル9を倒すのはなかなか難しいです。

挑戦者や灯火の星ではCPUの難易度を選択できず、おそらく挑戦してくるキャラクター毎にレベルが設定されていると思うのですが、強いキャラクターで体感レベル7くらいはあるのでは? と思います。

レベル7くらいであれば、過去のスマブラシリーズをやり込んでいて強い人であれば、そんなに苦戦はしないでしょう。

しかし本作があまり得意でない初心者、ライトプレイヤーにとっては挑戦者のレベルがかなり高く感じ、負けて仲間にできないことも多々あると思います。

仲間にできなかったキャラクターは再び戦えるようになるまでに時間がかかるため、いつまでも使いたいキャラクターに勝てずにキャラ解放が進まないという不満を持っているユーザーが結構多いです。

これに関しては制作者側もユーザーの不満に気づいたためか、アップデートで挑戦者のレベルが少し落ちるようになりました。以前よりはやや難易度が緩くなりましたが、それでも初心者には少し厳しいでしょうね。

トレーニングモードできっちりと動きを学び、CPU戦や対人戦で練習して強くなれば、そこまで全キャラ解放が大変というわけではないです。

ただ、本作が「全員参戦!」とアピールしているにも関わらず、初期キャラが8キャラだけで過去作のキャラを解放するのが少々難しいというのはちょっとユーザーが望んでいるものと違うのでは? という印象でしたね。

このCPU戦で挑戦者に勝てず、「使いたいキャラクターが使えない」「自分にはセンスがない」と挫折してしまう人も少なからずいるため、これに関してはすごくもったいないなあと思いました。

改めて言いますがきちんと練習すれば決してキャラ解放がそこまで難しいわけではないです。

ただし、過去作よりは確実に挑戦者のレベルが高く、サクッと全キャラ解放しようという気持ちでいると思い通りにはいかないかもしれないので注意してください。

DLCとファイターパスについて

本作は早期購入特典のパックンフラワー以外にも、DLC第一弾として5体のファイターがDLCで販売されます。

1つのDLCにつき、「ファイター1人、ステージ1つ、BGM数曲」がセットで購入できます。値段は600円ほど。

まだ全ファイターの情報は出ていませんが、完全新規のファイターとなり、力を入れて製作すると発表しているため期待して良いと思います! 全てのDLCが発売されるまでおよそ1年程度を予定しているようです。

また、ファイターパスを今から購入することも可能です。こちらは予定している5つのDLCが全てセットになったもの。ファイターパスを購入しておくと、DLCが配信されたときにすぐに使用可能になります。

ファイターパスの値段は2500円程度と、DLCを単品で全て買うよりお得です。「どのキャラクターであっても全部DLCを買う!」と決めている人におすすめです。

※6体目以降として制作が予定されているDLCについては、こちらのファイターパスの対象外です。

まとめ

SPECIALという名にふさわしく、スマブラシリーズの集大成とでも呼ぶべき完成度の高い作品です!

今までのシリーズファンにとっては、歴代ファイター全出演という時点で即買いですよ。そして今まで触れてこなかった初心者の方にも是非手に取ってみてほしいです。

これだけのボリュームですから、本作にかけた開発費はとても高いでしょうし、それだけ任天堂の本気を感じますね。Nintendo Switchを持っているなら買っておいて損はしません!

ローカルで一緒に遊ぶ家族や友達がいなくても、オンラインで遊ぶこともできるゲームですから、スプラトゥーンなどを遊んでいるプレイヤーであればスマブラにも移行しやすいと思います。

《Switchを持っていないならSwitchも買えばいいじゃない。》

《Proコントローラーのスマブラエディションもあるよ!》