【ドラゴンボール】兎人参化の最強説を考察! そもそも彼は死んだのか?

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作中初期に登場した兎人参化(とにんじんか)。物語の後半しか読んだことがない人には知らない方もいると思います。

兎人参化はファンの間では最強説が流れています。また、亀仙人によって殺されたのではないかと言われており、意外と本作の議論に挙げられやすいキャラクターです。兎人参化について考察してみます!

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兎人参化とは

《出典:ドラゴンボール》

ならずもの集団「うさぎ団」のボス。うさぎを擬人化したような外見で、人間のように喋ります。

悟空とブルマがドラゴンボールを探している旅の道中で寄った街が、うさぎ団によって支配されていたため、偶然悟空たちと遭遇した兎人参化たちと戦うことになります。

兎人参化に戦闘能力はなく、悟空に簡単にのされるレベルでしたが、恐ろしい特殊能力がありました。「触れた相手を人参に変える」という、実質即死級の能力を持っています。

握手をしましょうと言ってブルマに手を差し出し、ブルマが兎人参化の手をはじいたことで人参になってしまいます。ブルマを人質にとられて悟空はなすすべがなくなりますが、ヤムチャがブルマを助けたことで、悟空は兎人参化に触れないよう如意棒で攻撃して兎人参化を倒しました。

兎人参化が謎のダンスをするとブルマが元に戻り、その後悟空が如意棒で兎人参化たちを月まで運んで放り出します。

月で普通に生活している描写が描かれたため、宇宙空間で呼吸ができるようですね。人間を人参に変える時点でどう見ても普通の人間じゃないので、作中初期には珍しくなかった、喋る化物の一人だったのでしょうか。

兎人参化は最強?

兎人参化の「触れた相手を人参にする」という能力が強力なため、兎人参化が最強なのではという説があります。

たしかにフリーザもセルも魔人ブウも触れてしまえば人参にできちゃいますからね。たぶん戦闘力の差は関係ないものでしょうし。アックマンのアクマイト光線と同じように、後々登場したボスたちもこれで倒せていたのではないかとファンの間ではよく議論されます。

しかし、「直接触らなきゃいけない」というのは大きな欠点だと思います。

悟空が如意棒で攻撃していたように、武器を使えば問題なく倒すことができます。また、作中初期ではほとんど使える人はいませんでしたが、後期では当然のようにみんな気功波を撃ちますよね。これも直接触っていないので兎人参化の能力は適用できません。

また、サイヤ人編以降のキャラクターであれば、兎人参化など軽く殴った程度で一撃で殺すことができますから、直接殴ってしまっても問題はない気がします。兎人参化が死んだときに人参になった人が元に戻るのかは不明ですが、もし元に戻るのであれば、一撃で兎人参化を殺せば問題ないんですよね。

少なくとも、兎人参化の能力が知られれば気功波で殺されるだけなので、相手が能力を知らない状態じゃないとまず勝てません。知らなければブルマのように触ってしまって人参になるということはあり得ます。ただ、フリーザとかだと殴るよりビームでぴっと殺しそうなので、結局そうなると兎人参化に勝ち目はないです。

そして、魔人ブウ編で飴にされても動くことができたベジットのように、人参になっても動くことができちゃうかもしれないですね。ブルマは人参になったときの記憶がなかったので動くことができなかったのでしょうが、戦闘力が高い場合はもしかしたら最強の人参になってしまうかもしれません。

よって、兎人参化が作中最強とは言えないと思います。不意打ちで人参にして倒せる可能性はある、というだけですね。

アックマンの最強説も下記の記事で考察していますが、個人的にはアックマンの方が強いと思います。

関連記事:【ドラゴンボール】アックマンのアクマイト光線ならフリーザやセルも倒せたのか?

兎人参化は死んだ?

前述したように、兎人参化は悟空によって月に送られました。

実はこの後、月が亀仙人によって破壊されてしまいます。

天下一武道界にて悟空と亀仙人が試合中、悟空が満月を見て大猿に変身。悟空を元に戻すために亀仙人はかめはめ波で月を消し飛ばしています。

《出典:ドラゴンボール》

普通に考えて、このとき月にいた兎人参化とその部下たちもかめはめ波で消し飛んだのではないでしょうか……。彼らは戦闘力があるわけじゃないので、月が消えるほどの威力があるかめはめ波を食らえば消し炭になってもおかしくありません。

ちなみに数年後、月は神様によって元に戻されるのですが、これまた今度は悟飯が大猿になったことでピッコロが月を消し飛ばしました。仮に兎人参化が亀仙人のかめはめ波を耐えられたとしても、ピッコロの攻撃を耐えられるわけがないので、余裕で二回は死ねます。

しかし作者の発言によると、兎人参化は月が破壊されたときに死ななかったらしく、宇宙空間をさまよっているとのことです。

それはそれで地獄ですね。宇宙で自由に行動できるとは思えないですし、宇宙で息することができたとしても(もしくは呼吸なしに生きられたとしても)、デブリのように宇宙で漂っているだけでは、もはや生きている意味もないし生きているとも言えなさそう。

『ジョジョの奇妙な冒険』におけるカーズと一緒ですね。宇宙で生きることができても自由に動けるわけでなければ死んだ方がマシかもしれない……。

――兎人参化は――
2度と地球へは戻れなかった…。
鉱物と生物の中間の生命体となり永遠に宇宙をさまようのだ。
そして死にたいと思っても死ねないので
――そのうち兎人参化は考えるのをやめた

まとめ

兎人参化は後のインフレ環境では最強とは言えないでしょう。一対一で自分の能力が知られておらず、かつ相手が油断して触ってくれた場合のみしか相手を倒すことはできません。

兎人参化が月で生きられるのは何故かとか、疑問点は色々とあるキャラクターなのですが、正直一番の疑問は、兎人参化を月まで連れて行った悟空はどうして大猿にならなかったのかということ。月まで連れて行ったときに満月を見ているはずなんですよね。

きっと地球から満月を見るのとは違って、宇宙に出て近い距離で月を見る場合は1700万ゼノを越えるブルーツ波を浴びられないということなのでしょう。決してこのとき大猿の設定を考えていなかったとかじゃないんだ、うん。