【遊戯王】ペガサス・J・クロフォードを考察!悲惨な人生でかわいそうな人だったのかも

王国編の黒幕、ペガサス・J・クロフォード。

千年アイテムによって相手の心を読む力があり、その力で相手の手札や伏せカード、戦術を読んでくる恐ろしいデュエリスト。バンデット・キースや海馬も、ペガサスのマインド・スキャンの前には手も足も出ませんでした。

その強さと、キャラの濃さから、遊戯王の敵役の中でも最も風格があったのではないでしょうか。バトルシティ編のボスであるマリクより、ペガサスの方が強い印象を持っている人も少なくないでしょう。

ペガサスは遊戯のじーちゃんの魂を閉じ込めたり、海馬コーポレーションを乗っ取ろうとしていたりなど、立派な悪党でした。

しかし、ペガサスは結構かわいそうな人生を送っているんですよね。ペガサスが悪人であることは変わらないけれども、その悲惨な人生を知ったことで、遊戯はペガサスに罰ゲームを下すのをやめています。

今回はペガサスについて考察していきます!

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ペガサス・J・クロフォードとは

《出典:遊☆戯☆王》

ペガサスはゲーム企業『インダストリアル・イリュージョン』の名誉会長で、マジック&ウィザーズの創造者。決闘者の王国を主催した人物でもあります。

日本語を喋りますが、語尾が「デース」「マース」などなまっていたり、ところどころ単語が英語になっていたりと、外国人なまりを感じさせるしゃべり方をしています。なんかルー大柴みたいだな……。

作中でもマジック&ウィザーズは世界的に人気なゲームとして大流行していますが、ペガサスの年齢は登場時で24歳。カードゲームを創造したのはおそらく17歳のとき。17歳で億万長者となれるほどの人気なゲームを閃いたのだから天才ですね。

千年アイテムの『千年眼(ミレニアム・アイ)』が左目に埋め込まれており、相手の心を読む『マインド・スキャン』を使うことができます。

千年アイテム所持者として、闇のゲームや罰ゲームを行うことが可能。作中では、人間の魂をビデオやカードの中に閉じ込めたり、相手の手を拳銃に模倣させて自殺させたりといった罰ゲームを行いました。

決闘者の王国を主催した目的は、遊戯を敗北させて海馬コーポレーションを買収すること。海馬がDEATH-T編で遊戯のマインドクラッシュを受けたことで廃人になっている間に、海馬コーポレーションの重鎮である『ビッグ5』と勝手に契約していました。

遊戯のじーちゃんと海馬とモクバの魂をカードに封じ込めますが、遊戯に敗北して素直に魂を解放します。遊戯に敗北したことでビッグ5との契約はご破算になり、海馬コーポレーション買収計画が失敗したため、人質を取る意味もなくなったからでしょう。

遊戯はペガサスに罰ゲームを下す予定でしたが、ペガサスが千年眼を入手した経緯を話すと、遊戯は罰ゲームを下さずに島を去ることを決めました。

しかし、バクラが島を去る前にペガサスの千年眼を抉り出し、ペガサスは死亡しました。罰ゲームではなく直接的に死亡する重要キャラというのは、遊戯王では珍しいと思います。

ちなみにアニメ版ではペガサスは生きており、続編の『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』にも登場します。原作とアニメ版はペガサスの生死が違うことで完全に別物のストーリーとなりました。

デュエルの腕前は一流だが、めちゃめちゃ卑怯

ペガサスはカードゲーム創造者なだけあって、デュエルの腕前も一流です。

マジック&ウィザーズというゲームの本質を掴んでいるのですから当然とも言えます。魔法・トラップを活用することが大事、モンスターは攻撃力だけで判断しない、など自分でそういうゲーム性にしているのですから、デュエルへの理解度は非常に高いです。

腕前も一流だというのに、ペガサスは二重のせこい手を使ってくる卑怯なデュエリストです。

一つ目は千年眼によるマインド・スキャン。相手の心を読むことで、相手の手札や伏せカード、また構築したデッキの内容や、現在考えている戦術など全て読み取ることが可能。

てかこれ普通に考えてイカサマですよね……。キースがリストバンドに隠していたカードをデュエル中に利用するというイカサマを咎めて罰ゲームを下したくせに、自分は千年眼で心を読むとか卑怯すぎワロタァ!

《出典:遊☆戯☆王》

お前が言うな。

そしてもう一つは、《トゥーン・ワールド》の使用。作中の《トゥーン・ワールド》はOCGの効果とは別物で、恐ろしい効果を持っています。

自軍の場のモンスターを全てトゥーンモンスターに変え、攻撃するとき以外は常に絵本の中に隠れて相手の攻撃を受け付けないというチート効果。

トゥーンモンスターを攻撃できるのはトゥーンモンスターのみというルールですが、そもそも《トゥーン・ワールド》は一般に流通しておらず、ペガサスのみが持つオリジナルカードです。

ペガサス以外誰も《トゥーン・ワールド》を持っていないので、トゥーンモンスターに攻撃することは不可能なのです。

これにはさすがのキースもお怒り。デュエリストは正々堂々と戦わなきゃだめっすよねキースさん!

《出典:遊☆戯☆王》

ゲームの創造者としてこんなせこいことしてていいのかって感じですが、まあペガサスはゲームを楽しむことよりも、なんとしても遊戯を倒して海馬コーポレーションを乗っ取りたかったのでしょう。

こんな卑怯なことされてもなお勝利した遊戯はマジですごかったですね。なんか最後は友情で心を読み取らせないとか意味不明なことをやっていた気もしますけど、マインド・シャッフルとかトゥーンを破った戦術は素晴らしかった!

特に《トゥーン・ワールド》を攻略するために使ったカード、《マジカルシルクハット》・《魔法効果の矢》・《聖なるバリア -ミラーフォース-》は、全てこれまでのデュエルに登場していたカード。既存のカードでペガサスのチートカードを破ったというのが良い演出でした。

海馬コーポレーションを乗っ取ろうとした理由とは?

なぜこんなせこい手を使ったり、遊戯のじーちゃんや海馬兄弟の魂を封じ込めてまで、海馬コーポレーションを乗っ取ろうとしたのか。その理由はペガサスの過去にあります。

ペガサスは資産家の家庭に生まれた子供で、幼い頃はよく派手な社交場に連れていかれていました。

10歳のときに社交場でシンディアという女性と出会い、お互いに惹かれ合って愛を誓い合います。

しかし、七年後にシンディアが病で死亡。シンディアを失って抜け殻のようになっていたペガサスは、やがてエジプトの死生観に興味を持ってひとりエジプトに向かいました。

そこで偶然千年アイテムを守る墓守のシャーディーと出会い、王家の墓を覗いてしまった罰として強引に千年眼を植え付けられます。千年アイテムの所持者として選ばれない者は生気を奪われて死んでしまうのですが、ペガサスは千年眼の所持者として選ばれて生き残りました。

その後、エジプトの壁画からインスピレーションを得て、マジック&ウィザーズを考案。

そして海馬コーポレーションは、そのマジック&ウィザーズのカードのソリッドビジョンシステムを作りました。海馬が重度のマジック&ウィザーズファンだったためですね。ペガサスの目的はこのソリッドビジョンシステムを作る技術力でした。

ペガサスはシンディアをカードに描いて所持していました。ペガサスの目的はカードに描かれたシンディアを、ソリッドビジョンで蘇らせること。

《出典:遊☆戯☆王》

よりリアルなソリッドビジョンシステムを開発するために、海馬コーポレーションを買収し、ソリッドビジョンシステムの開発に全てを注ぎ込みたかったのでしょうね。ペガサスの行動は徹頭徹尾、失った恋人にまた会いたいという理由からきたものだったのです。

ペガサスは元々悪人ではなかった

ペガサスは海馬コーポレーションを乗っ取る上で人殺しも厭わない悪人でしたが、最初から悪人だったというわけではないと思います。

シンディアと出会うまではただの裕福な家庭の子供だっただけですし、シンディアと付き合ってからは有名な画家になることが夢だと語る好青年でした。

シンディアの死後にエジプトに訪れた際も、王家の墓から千年リングを盗んだ盗賊がシャーディーたちに捕らえられて袋だたきにされているのを見て、自分が盗んだ物の代金を払うから許してあげてほしいと懇願していました。

《出典:遊☆戯☆王》

お金持ちだからお金には余裕があるのでしょうが、かといって見知らぬ人間、しかも盗人のためにお金を出してまで助けようとするのはなかなかできることじゃないです。元々ペガサスは悪人なんかじゃなく、むしろ善人だったのでしょうね。

しかしシンディアの死がペガサスの心を壊したのは間違いありません。ソリッドビジョンというシステムが作られ、シンディアをソリッドビジョンで蘇らせることに執着するようになっていきました。恋人の死から彼の人生が変わってしまったのです。

まとめ

ペガサスは自分の目的のために人殺しも平気で行う悪人でしたが、恋人の死がきっかけで恋人の幻影を追い続けるかわいそうな人でもありました。

遊戯が罰ゲームをペガサスに下さなかったのは、ペガサスにも同情できる余地があったことと、ペガサスが千年アイテムのことを「邪悪なる意志」と言ったため、千年パズルの人格である自分が罰ゲームを下してそれを肯定するのが嫌だったからだと思われます。

アニメ版では一命を取り留めた後、自分の今までの罪に悔悟の念を示して更正しています。原作でも死んでさえいなければ同じように更正していた可能性は十分あり得そうですね。