【ドラゴンボール】精神と時の部屋は修行する環境に適していない?

神の宮殿に存在する『精神と時の部屋』。

1日で1年を過ごすことができるという奇妙な部屋で、悟空たちは時間がないときの修行場として活用していました。

この部屋は常人が過ごすことが困難な環境なのですが、短い期間で修行するにはもってこいの場所であるため、ベジータも大変気に入っており、セル編で大いに活躍しています。

しかし、実際は精神と時の部屋は修行環境としては適していないのではないでしょうか? その理由を考察していきます。

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精神と時の部屋とは

《出典:ドラゴンボール》

神の宮殿に存在する一室で、時間の流れが現実より遅く、ここでの1年間が現実世界での1日に相当します。

部屋といっても現実世界とは別次元に存在する空間であり、広さは地球と同じくらいあります。ドアの近くにはベッドや食料など簡易的なものが用意されていますが、それ以外はなにもなく、ただ真っ白な空間だけが広がっています。

気温は50℃からマイナス40℃まで変化し、空気は地上の4分の1程度の薄さ、重力は地球の10倍と、日常生活を送るだけでも至難な環境。しかも食料はまずそうな粉と水しかありません。

悟空は少年期の頃にも入ったことがあるようですが、一ヶ月程度で気が狂いそうになってギブアップしてしまったそうです。真っ白な空間ってだけでも、気が狂っておかしくないですしね。

現実世界での時間で48時間までしかこの部屋には入っていられず、それを過ぎると部屋の扉が壊れて精神と時の部屋に永久に閉じ込められてしまいます。

また、部屋の定員は二人までとセル編で悟空が言っていました。ただし魔人ブウ編では、悟天・トランクス・ピッコロ・魔人ブウの4人が同時に部屋にいたため、ルールが変わったのか不明ですね。部屋の定員っていうのがもしかしたらベッドとかの話をしていたのかもしれないですけどw

セル編では重宝される

セル編では、人造人間やセルに対抗する力をいち早く手に入れるため、悟空が精神と時の部屋で修行することを提案します。

ベジータとトランクスにも精神と時の部屋のことを教えて、先に二人に部屋に入ってもらいました。

ベジータはこの時点ではまだ敵でもあるのですが、悟空は少しでも戦力がほしいという理由でベジータにも部屋のことを教えています。ベジータは教えてもらったくせになぜか自分たちが先に入ることを条件にしていました。わがまま王子ですね。

この頃の悟空たちでは人造人間17号に手も足も出ないですし、ましてや16号もいて、更にセルが17号たちを吸収して強くなって……と、どんどんインフレが加速していきます。精神と時の部屋を利用しなければ修行する時間がなかったため、悟空の判断は正しいと思います。

結果的にこの部屋のおかげで、悟空・悟飯・ベジータ・トランクスが大幅にパワーアップしました。まあ後者二人は結局セルを完全体にさせてしまったので、さほどの活躍はできませんでしたけどね。

それとピッコロもセルゲーム前に精神と時の部屋に入って修行し、悟空曰く「レベルそのものが上がった」とのことですが、結局セルには通用しないとはっきり断じられました。神様と融合して一時期Z戦士最強になったのに、もうインフレに置いていかれて悲しい……。

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悟空と悟飯は20時間程度しか利用しなかった

精神と時の部屋は生涯で48時間入っていられるうえ、セルゲームまで10日間の猶予を与えられていました。

にもかかわらず、悟空と悟飯は20時間程度しか入らずに部屋から出てきています。ベジータは悟空たちのことを「欲張ってかなり時間オーバーするとみた」となにやら嫌みを言っていたくせに、逆に最初の予定である24時間よりもはやく出てきています。(しかもベジータこそオーバーしたくせに)

そしてセルゲームまでまだ時間があるのに、悟空は残りの期間は入らずに外界で修行すると発言。これにはベジータも、「やれやれさすがのカカロットさんも、部屋の過酷さにとうとう音を上げたか」と笑顔で煽っています。(お前さっきは時間オーバーするとみたとか言ってたくせに)

《出典:ドラゴンボール》

悟空は、精神と時の部屋は身体に負担がかかりすぎるため、十分に休めた方がいいという判断でした。精神と時の部屋は気温や空気、重力により、何もしていなくても身体への負荷は相当大きいです。

ベジータ自身、「部屋の過酷さにとうとう音を上げたか」と煽っていることからも、過酷な環境だという認識はあるんですよね。重力10倍は悟空たちには慣れた環境だとはいえ、気温や空気に関してはかなりきついのだと思います。

悟空はベジータたちが部屋に入ることに対しては、「鍛える余地がまだあるみたい」とのことで否定していません。一定以上の力があれば精神と時の部屋で修行しても意味がないという判断なのでしょうか?

亀仙流の教えでは休養も大事

悟空の修行法は、師匠である亀仙人から教わった亀仙流を基にしています。

亀仙流の教えは、『よく動き よく学び よく遊び よく食べて よく休む』。休養を取り入れることが強くなるサイクルとして大事だと教えています。

悟空が言っていた「精神と時の部屋はなにもしてなくても身体にきつい」というのは、この『よく休む』という行程が満足にできないということを言いたいのです。

悟空はフリーザ編でナメック星に向かう途中の重力修行も、5日間修行したあと最終日は重力を元に戻してしっかり休んでいました。

精神と時の部屋では1年近くも身体に高負荷を与え続けていますから、たとえ運動していなくても完全には休まりません。強くなるためにも休養は大事だと判断し、1年近くも部屋に入っていたのだからこれ以上はやめた方がいいと思ったんでしょうね。

そう考えると常に過酷な環境にいなければならない精神と時の部屋は、修行する環境に適しているとは言いがたいと思います。重力修行はいつでも設定を変えられるので休むときに重力を元に戻すこともできますが、精神と時の部屋は部屋から出ない限りは重力も気温も空気も常にきついですからね。

悟空やベジータたちが魔人ブウ編で更に戦闘力を上げていたことから、これ以上精神と時の部屋で修行しても強くなれないってわけではなかったと思います。ただ、効率が悪かったのではないでしょうか。

悟天とトランクスにフュージョンを教えるときも、できるだけ精神と時の部屋は使わないようにしていました。精神と時の部屋は時間がないときの手段としては有効ですが、そうでなければあまり修行する場所として推奨できるところではないのでしょう。

純粋に寿命とか健康とかにも悪そうですしね。戦闘力が高ければ気温や空気なんて関係ないなんてことはないですし。いくら強くても宇宙空間では生きられない悟空たちは、空気の薄さも影響を受けるはずです。

結果的に精神と時の部屋で2年ほど修行したベジータとトランクスは、1年も修行しなかった悟空と悟飯に敵いませんでした。悟空は亀仙人の教えのおかげで、最適な修行法にいつもたどり着いているからベジータより強いのでしょうね。

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まとめ

精神と時の部屋は時間がないときには便利だが、あまりに過酷な環境であるため、修行する環境に適しているとは言いがたいと思います。

試験前の学生とか日曜夜のサラリーマンが、「精神と時の部屋があったら入りたい」と言うことありますけど、実際は入ったら余裕で死ねる環境なんですよね。

あのハードな環境は次元が違うことによる弊害なのか、あえて修行のためにそういう部屋にしたのか……。食事はまずそうな粉と水しかないらしいし、実際入りたくないよなあ。むしろ大食いのサイヤ人たちがよくそれでやっていけたものだ。

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