『レイジングループ』評価・レビュー!やり始めたら止まらないほど面白い!

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こんにちは、九條です。

Nintendo Switchでなにやら面白そうなゲームがあると知り、3000円と安かったため勢いで購入してみました。

ホラーADVの『レイジングループ』という作品。Switchではダウンロード専用ゲームなのですが、PS4ではパッケージ版もあります。

これが3000円なのにボリュームたっぷりで、ストーリーが実によくできた傑作でした!

ホラーゲームですので万人にオススメできるものではないですが、Switchで面白いゲームを探している人には是非本作を手にとってみてほしい。グロテスク描写は控え目なのでそこまで人を選ぶことはないと思います。

今回は『レイジングループ』がどういうゲームなのか紹介していきます!

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『レイジングループ』とは

概要

  • ジャンル:ホラーサスペンスノベルADV
  • 対応機種:Nintendo Switch、PS4、PS VITA、Windows、Android、iOS
  • 価格:3000円(Nintendo Switch版)
  • プレイ人数:1人

様々なプラットフォームで販売されており、スマホ版が1600円と安いですが他はどれも同じくらいの価格。

スマホ版以外はフルボイスで、テキストやイラストも追加されているので、個人的にはスマホ版以外をオススメします!

僕はSwitchのダウンロード版を購入しました。やはり据え置きとしても携帯機としても遊べるSwitchは最高ですわ( ˘ω˘ )

任天堂公式の、2017年のSwitchソフトおすすめランキングでは6位を獲っています。ダウンロード限定ソフトなのに6位とはかなり高い評価だと思いますよ!

ゲームの進め方は、有名ノベルゲーム『かまいたちの夜』 と似た感じです。選択肢で物語が分岐し、フローチャート機能で自由なポイントに戻って読み直すことができます。

人狼ゲームをモチーフにした物語

本作は、人狼ゲームと呼ばれるパーティゲーム『汝は人狼なりや?』をモチーフにした作品です。

人狼ゲームとは、村人陣営と人狼陣営に別れて、村人陣営は村人になりすましている人狼を見つけてすべて殺せば勝利、人狼陣営は村人の数を人狼の数と同数以下まで減らせば勝利するゲーム。

半日単位でゲームを進行し、昼は村人全員(人狼含む)で話し合いを行って処刑する人を多数決で一人決めて殺します。夜は人狼が村人を一人殺します。

昼の処刑は誤って村人を処刑してしまうこともあるため、いかに村人になりすましている(嘘をついている)人狼を会話の中から見つけられるかが重要なコミュニケーションゲームです。

本作では、この人狼ゲームとほぼ同じルールに則った殺し合いが現実に起こる物語。実際に人が死んでいくサスペンスな展開となることで、緊迫感が増して面白い!

人狼ゲームのルールを詳しく知らなくても大丈夫です。僕も人狼ゲームはうろ覚えでしたが、ルールは作中で丁寧に説明されるので問題ありません。

また、ADVなので基本は文章を読み進めていくだけのゲームです。選択肢で分岐するということはありますが、プレイヤーが人狼ゲームを行うわけではありませんので、人狼ゲームが下手な人でも安心してください。

本作の魅力

人狼ゲームを無理なく世界観に溶け込ませている

この手の、『ルールに則って実際に殺し合いをさせるゲーム』を行わせるのは、プレイヤーに納得させる説明を行うのは難しいんですよね。

本来の人狼ゲームは実際に死ぬわけじゃないからみんなルールを遵守しますが、『レイジングループ』の世界では本当に死んでしまいます。それでも登場人物がルールを遵守するには、それだけの理由がないとプレイヤーは納得できません。

本作では、ある限界集落の中に根付いた宗教が人狼ゲームのルールを模倣しており、村人たちはルールを破ると穢れが起こると恐れています。

実際に夜は人狼と思しき化物が徘徊していたり、人為的とは到底思えない死体が発見されたりなど、『ルールを破ることができない』というのがホラー要素とうまくリンクしていて、見事に世界観に溶け込んでいます。

殺し合いをしなければならないとプレイヤーに納得させてくれるので、設定に違和感を覚えず物語に没入することができます!

『黄泉忌みの宴』がメチャメチャ面白い!

本作の最大の醍醐味は、人狼ゲームをモチーフとした殺人儀式『黄泉忌みの宴』です!

生き残った登場人物たちが集まって、この中に隠れている人狼が誰かを話し合いで探しだし、その日処刑する人を決める儀式。

元々多くの村人が昔からの縁であり、家族ぐるみの付き合いをしてきた人たちばかりです。けれども必ずその中に、狼となって村人を殺している人狼が紛れている。

自分以外誰も信じられなくなる状況下で大事となるのは、いかに周囲に”人間”として信用してもらえる発言を行えるか。 

登場人物ひとりひとりが非常に個性のある人物で、複雑な人間関係が構築されているからこそ、この宴で想いが交錯していくのがすごく面白いです!

プレイヤーも読み進めながら「誰が人狼なのか」を予想してみましょう! そのキャラの性格や今までの言動から、「嘘や矛盾、おかしなところはないか」を考えるのが人狼ゲームの醍醐味です。

『死に戻り』というループ設定がゲームシステムと噛み合っている

本作の主人公は、死んでも記憶を保ったまま過去に戻るという、『死に戻り』と称したループ現象に巻き込まれます。

選択肢で不正解のルートに行くとバッドエンドとなります。プレイヤーはそこで選択肢のところまでシナリオを戻すことになりますが、これが作中でも『死に戻り』としてタイムリープしている設定になっているのです。

たとえばここでの選択肢は、二つ表示されているものの、選択できるのは最初の一つだけ。強制的に一番目の選択肢を選ばされます。

しかしあるバッドエンドを迎えることで、主人公はそれを回避する方法を知ります。すると、ここでの選択肢に新たな選択肢が表示されます。

何度もバッドエンドを迎え、そこで得た知識と共に死に戻ってやり直す。そうして主人公は惨劇の回避を目指していくわけです。

クリアするまでにはバッドエンドをいくつか見なければなりませんが、正解ルートが分からなくて何度も同じテキストを読む、ということは起こりません。

順序立てて進めていけば確実にクリアまで一直線にいける作品ですので、読み進むのを邪魔されずにゲームに集中することができますよ!

おまけが充実している

本編だけでもかなりのテキスト量を誇るゲームですが、おまけも充実しています。

一度クリアしたあとは『暴露モード』というのを見られるようになります。これは、本編で主人公以外が考えていたことや、主人公がその場にいなかったシーンが見られるというもの。

本編のあのとき、人狼陣営はどういう考えで宴を進めていたのかとか、他のキャラクターの考えを知ることができてとても面白いです。本編をクリアした人は見たくてしょうがなくなるでしょうw

更に後日談となるお話も5つ用意されています。おまけだけでも10時間以上は楽しめると思いますよ!

ボリュームがすごい!

本作はSwitch版で3000円と安価なゲームですが、ボリュームはかなりあります。

僕はあまり寄り道をせず、ボイスも重要な局面以外では飛ばしがちなプレイでしたが、それでも本編クリアまで35時間、おまけを含めれば45時間ほどかかりました。

ボイスを全部聞いた場合は、クリアまではおまけを含めて60時間ほどかかると思います。3000円とは思えない圧倒的なボリューム!

長いだけじゃなく、やり始めたら止まらなくなるほどストーリーが面白いんですよ。お陰で夜更かしが捗りすぎて寝る時間がどんどん遅くなっていきましたw

気になる点

絵柄がちょっと独特

これは人によって意見が異なるでしょうが、絵柄はちょっと独特で人を選ぶかも? と思いました。

僕も最初見たときは、「なんか絵が濃いなぁ」くらいは思いましたが、プレイしていると全く気にならなくなりました。むしろ今はこの絵柄ですごくしっくりきています。

よっぽど「絵柄が嫌!」って人じゃなければ、気にしなくても大丈夫でしょう。そんなこと気にならなくなるほどストーリーが面白いですしね!

グロテスク描写は控え目だが、苦手な人は注意

殺し合いをする物語であり、ホラー要素もあるため、当然ながらグロテスク描写も多少あります。

ただ直接的に絵で表現されることはないです。死体描写はこの程度。

テキストではある程度具体的に死体の状況を描かれるので、耐性がない人には少しきついかもしれません。

ゲームの設定でグロテスク描写を抑えることができるので、本当に苦手な人は設定しておきましょう。

まとめ

安価なのにボリュームがあり、やめどきが分からなくなるほど熱中できるオススメのゲームです!

これをプレイしたら人狼ゲームがやりたくなりますよ! 人狼ゲーム好きの人ならなおさら本作を楽しめると思います。

Switchを持っている方は是非プレイしてみてほしいですね。Switchでサスペンスな作品はまだ少ないでしょうから、ゼルダやスプラの息抜きにいかがでしょう?( ˘ω˘ )

PS4を持っている方ならパッケージ版もありますよ!

人狼ゲームに興味があったら、スマホアプリの『人狼ジャッジメント』がオススメです。ゲームのレビュー記事を書いていますので参考にどうぞ!

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