遊戯のライバルと言えば、海馬コーポレーションの社長である海馬瀬人。
かつてはブルーアイズホワイトドラゴンの所持者から、相手を自殺に至らしめてでも強引にブルーアイズを強奪する過去がありました。
遊戯のじーちゃんのブルーアイズを勝手に破り捨てたり、遊戯たちを殺そうとしたりという黒歴史もありましたが……。
王国編からはそんなブルーアイズと強い絆で結ばれた、誇り高きデュエリストへと成長。歴とした遊戯のライバルになります。
バトルシティ編では大会主催者でもあり、自身も大会に参加していました。遊戯のライバルというだけあり、実力も遊戯と互角の強いデュエリストです。
ダイヤモンドドラゴンを36枚も持っているほどのお金持ちなので、強力なレアカードを大量に所持しているものと思われます。
バトルシティ編ではベスト4という成績を残しましたが、チート級と言えるほどの強すぎるカードをいっぱい持っていました。
どれもOCG化される際に大幅な弱体化を余儀なくされたほどのカードたち。代表的なものを見ていきましょう。
死のデッキ破壊

《出典:遊☆戯☆王》
王国編、バトルシティ編両方で使用された《死のデッキ破壊》。
闇属性の攻撃力1000以下のモンスターを生贄にすることで発動し、相手の手札とデッキ内の攻撃力1500以上のモンスターをすべて破壊するカードです。
明らかに強力すぎてやばいですねこれ。OCG化ではデッキ内すべての破壊効果は当然なくなりました。
しかも当時はシンクロ召喚やエクシーズ召喚もないわけですから、攻撃力1500未満のモンスターしか残らなかったら非常に厳しいです。
なんで海馬以外が使っていないんだろうって思うくらいのカードですが、たぶんすごいレアなんでしょうね。
魔法除去細菌兵器

《出典:遊☆戯☆王》
イシズとの対戦で使用した《魔法除去細菌兵器》。
相手の手札とデッキ内の魔法カードを10枚墓地に送るというふざけた強さのウイルスカードです。
魔法カードは採用しても10枚前後が普通ですし、ほぼ全部墓地送りになりますね。その上モンスターと違って墓地からの再利用も難しいので、なおさら強力。
手札から捨てさせればハンドアドバンテージも得られるので、なんのコストもなしに発動できるのは明らかにおかしいぶっ壊れカードです。
これも海馬しか使用しなかったですね。ウイルスカードは総じてレア度が高いのだろうか。
命削りの宝札

《出典:遊☆戯☆王》
バトルシティ準決勝の遊戯との対戦で使用した《命削りの宝札》。
手札を5枚になるようにドローし、5ターン後にすべての手札を捨てる魔法カード。
OCGを実際にプレイしたことある人なら分かると思いますが、コストなしに最大5枚ドローできる効果は超強力です。
ペナルティである「5ターン後に手札を捨てる」というのが、大してペナルティにもなっていない件。
これだけ手札を増やしてアドバンテージを獲得した時点で、その後デュエルが終了するまでに5ターンも経過するってあまりないですからね。原作でも実際5ターン経過前にデュエルが終了しています。
そもそも手札を0枚にするっていうのも、魔法とかトラップとかは伏せればいいだけだし、それほどのデメリットにはなりません。
これ以外にも宝札シリーズは、ドローソースとして強力な効果を持ったものが多いです。
現実では2枚ドローする《強欲な壺》が禁止カードにされているほどですから、いかにこのカードが強力か分かりますね。
最終突撃命令

《出典:遊☆戯☆王》
こちらもバトルシティ準決勝で使用した、《最終突撃命令》。
永続トラップカードであり、このカードが場にある限りすべてのモンスターは攻撃表示となります。
更に発動したとき、互いのプレイヤーはデッキの中からカードを3枚選んで、それ以外の山札をすべて墓地に送るという効果。
これの何が恐ろしいかって言うと、これを発動した後は相手も山札が3枚だけとなるので、相手にドローさせる効果のカードを使うなりして、デッキを切れさせて勝利することができるんですよね。
そうでなくても、自分のデッキから大量にカードを墓地に送る効果でもあるので、墓地発動の効果を大いに利用することが可能です。
OCG化した際は前半の効果だけとなり、デッキから墓地に送る効果はなくなりました。他のカードとのコンボで簡単に1ターンキルもできてしまうので、まぁ当然ですね……。
これでもバトルシティベスト4の海馬
こんなにもチート級の強さを持ったカードを多く使っている割には、バトルシティはベスト4止まりだった海馬。
ラーの翼神竜をやたら恐れていましたけど、正直ラー以上にこれらのカードの方が恐ろしいと思うんだが……w
まあ海馬は遊戯と準決勝で当たったからベスト4なのであって、実力的にはマリクより上だと個人的には思っていますけどね。