【ワールドトリガー】三雲修はなぜガンナー(シューター)を希望したのか考察する

スポンサーリンク

玉狛第二の三雲修(みくもおさむ)のポジションはシューター。シューターは大別するとガンナーに含まれます。

修はB級になりたての頃、レイガストとアステロイドを装備していましたが、ポジションは決めていませんでした。烏丸京介が師匠についてから、「(広義の意味で)ガンナーになりたい」と自ら申請しています。

《出典:ワールドトリガー》

他のポジションには、アタッカーとスナイパー、また希少ですがトラッパーとスポッターもあります。修はトリオン量がとても少ないからガンナーに向いていないと言われたのに、なぜガンナーを希望したのか考察します!

スポンサーリンク

ガンナーはトリオン量が多い人が就くポジション

ガンナーはアタッカーと比べてトリオン消費が激しいため、トリオン量が多い人が就くポジションです。

修のトリオン量は平均を遥かに下回っており、C級隊員と比較しても低め。攻撃する際のトリオンキューブがとても小さく、A級隊員の出水公平と比べたら雲泥の差があります。

《出典:ワールドトリガー》

《出典:ワールドトリガー》

トリオンが少ないということは威力・弾速・射程・弾数すべてで不利なので、本来トリオン量が少ない修がなるべきポジションではありません。

それを師匠の烏丸にも指摘されているのですが、修はそれを承知の上でそれでもガンナーを希望しました。

修のトリオン量ならアタッカーが適役

修のトリオン量なら本来アタッカーが適役です。

アタッカーはブレードを作るのにトリオンを消費するだけなので、トリオン量が少なくても技量があれば活躍できます。

たとえばA級7位の三輪隊の米屋陽介(よねやようすけ)も、トリオン量は平均かそれ以下程度。少ないトリオン量でも射程を伸ばすために、柄の長い弧月(槍)を使用しています。トリオンを最も食うのは刃の硬質化なので、槍なら刃の部分が短いためです。

トリオン量が少なくても米屋は個人ポイントが10000近くある熟達したアタッカー。技量が高ければトリオン量が少なくても強くなれる証左ですね。

修も米屋以上にトリオン量が少ないとはいえ、ガンナーよりはアタッカーの方がトリオン量の少なさをカバーできるポジションでしょう。烏丸も最初は修をアタッカーかオールラウンダーにするつもりで育てる予定だったのでしょうし。

修はトリオンだけでなく技量も低いので、盤面コントロール向き

修の問題は、トリオン量が低いだけではなく、技量も低いこと。

C級時代の訓練は成績が悪く、初めてのモールモッド戦のあとに空閑遊真(くがゆうま)からも「修が弱いのはトリオンだけの問題じゃない」とはっきり言われています。

風間蒼也(かざまそうや)からは「身体能力もトリオン量もギリギリのレベル」と評されており、普通にアタッカーになっていたとしても、せいぜいB級下位レベルのアタッカー程度の実力にしかなれなかったことでしょう。

修の取り柄は「創意工夫できる頭脳」があること。圧倒的な経験不足であるため、歴戦のボーダー隊員たちより戦術が秀でているわけではありません。しかしログで勉強し、自分のできることを考え、盤面を見て適切な行動を取るように動くことができます。

《出典:ワールドトリガー》

ガンナーは距離を持って戦うことができるため、敵同士が戦っているところの不意を突いて漁夫の利を得たり、味方を援護射撃できるのが強み。修は点取り役になれなくても、盤面をコントロールして立ち回ることを常に心がけています。

盤面をコントロールするなら射程のあるガンナーの方がアタッカーより適任でしょう。修は自分の技量が低いためにアタッカーが向いていないと思ったのと、優秀なアタッカーである遊真がチームメイトであることから、遊真を援護するのに向いているポジションを選んだのではないでしょうか。

トラッパーとスポッターもアリなのでは?

援護できるポジションというと、トラッパーとスポッターもアリだと思います。

トラッパーはスイッチボックスというトリガーで、味方を有利にしたり敵に不利益な罠を仕掛けることができます。A級2位冬島隊の冬島慎次(ふゆしましんじ)や、A級6位加古隊の喜多川真衣(きたがわまい)などが主なトラッパー。

《出典:ワールドトリガー》

スポッターはA級8位片桐隊の尼倉亜澄(あまくらあすみ)しかいなく、現状はどのようなポジションなのか詳細不明。トリガー構成は強化レーダーとダミービーコンが入っていることから、戦場にいるオペレーターという感じで、情報操作が主なポジションだと思われます。

どちらも自分が直接戦うポジションではないため、修にはぴったりだと思います。ただトラッパーはスイッチボックスのトリオン消費が激しそうなので、修には無理かもしれないですね。

強化レーダーとダミービーコンに関してはわかりませんが、尼倉が攻撃用のトリガーを何も入れていないところを見ると、トリオン消費が大きいのかもしれません。尼倉のトリオン量が不明なので修に無理なレベルなのかは分かりませんが。

ただこの二つのポジションは玉狛に経験者がいないため、指導できる人が身近にいないという問題があります。

修は「自分で戦える力」を求めていると思われる

修はガンナーを希望した時点では、「自分で戦える力が欲しい」と考えていたと思うのです。

修は失踪した雨取麟児(あまとりりんじ)から妹の雨取千佳(あまとりちか)を護るように頼まれています。千佳を護るためと、麟児がいなくなったときに何も出来なかった自分を後悔していることから、戦う強さが欲しいと考えているはず。

それもあって、仮にトラッパーやスポッターを烏丸に提案されていたとしても、一人では全く戦えないポジションは断っていたのではないでしょうか。

しかしB級ランク戦にて一人で戦うことに拘った結果、なにもできずに落とされ、自分の弱さとランク戦がチーム戦であることを痛感しました。木虎藍(きとらあい)からスパイダーを教わったことで、現在はある意味トラッパーに近い役回りをこなしています。

今ならチームで戦うことの意味を理解しているので、トラッパーやスポッターも受け入れられるかもしれないですね。

とはいえ、近界民との戦いでは修一人で千佳を護らなければならない局面が訪れる可能性があります。そう考えると、一人でも戦える強さをいずれは身につけられるように、ガンナーとして訓練を積んでいきたいのではないでしょうか。

まとめ

修がガンナー(シューター)を希望したのは、直接戦える技量が足りないことから盤面コントロールができるポジションになりたかったという考えだと思います。千佳を護るために一人で戦える強さも欲しいと思っているはずなので、トラッパーとスポッターに転向はしないと考えます。

修は弱い主人公、遊真は強い主人公という立ち位置ですが、修も少しずつ強くなっているし、ある程度一人でも戦えるようになってほしいですね。最近はチーム内で活躍はしているけれども、どうしても地味な感じが拭えない……。