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【ドラゴンボール】ラディッツと悟空が兄弟という設定に意味はあったのか

 

悟空にはラディッツという実の兄がいます。

 

ドラゴンボールを全巻通して読んでいる人でないと、悟空に兄がいることすら知らない人も多そうですよね。

 

それもそのはず、登場から退場するまでわずか1巻の中での出来事であり、その後も特に兄弟であるが故のイベントは皆無です。

 

果たして、ラディッツと悟空が兄弟という設定に意味はあったのでしょうか?

 

ラディッツとは

《出典:ドラゴンボール》

 

悟空が天下一武道会でピッコロを倒した5年後に地球へとやってきたサイヤ人。悟空の実の兄です。

 

この時点でサイヤ人は、ベジータ、ナッパ、ラディッツ、悟空(カカロット)の4人しか生き残っていません。

 

悟空以外の3人はフリーザの元で星を侵略するビジネスを行っており、ベジータ・ナッパと共に仕事をしていたようです。

 

戦闘力は1500程度で、当時の悟空やピッコロが手玉にとられるほどの強さでした。

 

とは言え、ベジータとナッパに比べると大きく劣り、栽培マンとすら良い勝負になるレベルなので、ベジータたちからの評価は大分低かったようです。

 

悟空を仲間にしようと地球にやってきて、記憶喪失の悟空に出生の秘密を説明しますが、刃向かった悟空とピッコロによって殺されてしまいます。

 

死後はドラゴンボールで蘇生することもなく、あの世では閻魔様に軽く取り押さえられ、めでたく地獄行きとなりました。

 

特に作中で悟空と兄弟らしいエピソードがあったわけでもなく、あっさり殺されて物語から退場するだけとなります。

 

兄弟である意味はあったのか?

今まで尻尾が生えていたり大猿になったりなど、明らかに人間じゃなかった悟空の出生の秘密が明かされるというのは、とても重要なシーンだと思います。

 

宇宙人であることが判明し、しかもそれが突如現れた実の兄から語られる。しかも兄たちが宇宙侵略という悪事に手を染めているという衝撃的な事実も知ってしまう。

 

これだけ聞くと、ラディッツってすごく重要な立場で、生き別れていた兄弟というドラマチックな関係性にあると思うのですが、いかんせん全く役に立っていない設定なんですよね。

 

悟空はラディッツのことを「お前なんか兄貴じゃねぇ」と言って容赦なく戦っていますし、命乞いで一旦殺すのを躊躇したものの、最後は命乞いに動じずピッコロに止めを刺してもらっています。

 

兄が死んだことで悟空が悲しむ展開も特になく、単に強敵を倒したという安堵感と、この次にもっと強いサイヤ人がやってくるという緊張感に包まれているだけでした。

 

これなら、そもそもラディッツが実の兄なんかじゃなくても良かったと思います。

 

「単に同じサイヤ人の生き残りだから悟空を連れ戻しに地球にやってきた」→「そんなひどいことする奴らは仲間じゃねえ」という流れで十分今と同じ展開に持っていくことはできますよね。

 

初登場で兄だと判明したときは多くの読者の度肝を抜いたと思うのですが、その期待に応じるだけの活躍をしてくれなかったのは残念でならないです。

 

兄を殺した葛藤を入れてみても良かったのでは?

悟空はラディッツのことを兄貴なんかじゃないと辛辣に述べていました。

 

でもラディッツと同じかそれ以上に外道なベジータと後に和解していることを考えると、ラディッツのことも許してあげることはできたのではないでしょうか。

 

ラディッツに命乞いされて心を入れ替えると言われたときは、一度尻尾を掴む手を離していますし、ラディッツのことを心底敵とは見れてなかったように思います。まあ、悟空なら敵であっても命乞いされれば大抵助ける気はしますけど。

 

なんだかんだ言っても兄弟なんだから、殺したことに葛藤するシーンがあっても良かったかな。あの世に行ってからでもいいですし、ベジータが戦闘中に兄殺しを責め立てるような精神攻撃をしても面白かったですね。

 

そこまでいくと純粋なバトル漫画であるドラゴンボールの路線がちょっとずれてしまうような気もしますが、せっかく兄弟という設定を用意したからには、復活はさせないにしても少しは悟空に葛藤させてみて良かったと思います。

 

まとめ

ラディッツと悟空が兄弟である設定は、作中で活かされていたとは言い難いものでした。

 

インパクトが大きかっただけに、もっとこの設定を活かしてみると、ラディッツというキャラクターが魅力的なものになっていたかもしれません。

 

ラディッツはラディッツであっさり弟を殺そうとしたり、弟の息子を人質に取ったりしているので、葛藤されない原因はそもそもこの男の人格にあるような気がしないでもないですが……。

 

 

〈サイヤ人編は17巻から!〉